本屋に行く。面白そうな本がある。立ち読みする。

「これは素晴らしい。ほしい。2000円か。ちょっと高いな…どれ、ちょっとAmazonのマーケットプレイスに出品されていないか見てみるとするか」

店員の存在を少し気にしつつ、画面を覗き、検索する。

「おっ…750円で中古が出品されている。状態は…『良い』か。よし、買った。送料込みで1000円!得した!」

そして注文から4日後、ようやく自宅に本が届く。

書店でその本に出会った瞬間に生まれた「読みたい!」という気持ちは少しも減じてないだろうか。

「おっ、届いたか。まあ、とりあえず今は別の本を読んでるから、ここに置いとくか」となってはいないか。

そしてそのまま書棚の肥やしとして開かれないまま忘れ去られてはいないか。

読まない本に1000円払ってしまうのと、すぐに読みはじめてグングン吸収できるだろう本に2000円払うのと、どっちが得なのかね。

「今すぐこの本をむさぼり読みたい」という情熱を、たった1000円で売りわたすのか。君は。

今日ディナーに誘えば、きっと来てくれるであろう意中の人を、自分にとって運命の人になるかもしれないその人を、「ディナーは高くつくから」という理由で帰宅させ、後日あらためてランチに誘うのか。君は。

意中の人との出会いをセッティングしてくれた恩人(書店)には礼もせず、後ろ足で砂かけて立ち去るのかね、君は!?