先日、中国人の先生と話をしていました。お互いに中国語を教える立場なので、いろいろと意見を交わしていました。

先生は「やはり外国語を学ぶには現地に行って勉強した方がいい」とおっしゃっていました。

金銭的、時間的条件が許すのならば、行けるに越したことはありません。外国語の習得にあたっては、使う機会の多寡が大きなウェイトを占めます。

しかし、単に行けばいいかというとそうではなくて、段階を踏んで、最低限の発音、文法知識は国内で身につけてから行くべきでしょう。

現地に行ってしまえば、反対に日本語(母語)で教育を受ける機会が激減します。文法など、理屈を理解する段階では日本語で説明を受ける方が圧倒的に早く済みます。

日本でできる限りの学習をし、その後に現地へ行く、というのが理想的な形ではないかと思います。

しかし、現地へ行く条件に恵まれた人ばかりではありません。日本に家庭をもち、仕事を抱えていて、そう簡単に身動きを取れない人だって、外国語を学びたいのです。

それならば、自分の持てるリソースをどれだけ学習に充てるのか、金銭的、時間的条件のなかで、どのように学習するかを考えるしかありません。

外国語の教師は、そこから一緒に考えるべきなのではないか。私はそう思います。初学者は、地図もコンパスもなく航海に乗り出したようなものです。教師が水先案内人です。

どのくらいの距離を行けばいいのか、何をすればいいのかを割り出し、課題として学習者に与える。

そして、実際にこなした量を記録させます。

続けていくうちに、学習者は航海のコツのようなものを身につけ、自分で帆を張って前に進めるようになる。

これこそが教師の役割であると考えています。

「中国語独学サポート」は、その問題についてわたしなりに出した一つの答えです。

これについてはまた折に触れて詳しくお話したいと思います。