
私以外が担当する初めての暗唱講座
2025年1月から開講していた「中国の国語教科書で学ぶ暗唱講座 1年生(上)」が終了しました。
今期の「1年生(上)」は、伊藤祥雄先生を講師にお迎えして行ったもので、初めて、私ではない人が講師を担当したものになりました。
終わってからの感想は、「伊藤先生にお願いして本当に良かった!」でした。
毎回、zoomを録画したものを送っていただいていたので、皆さん和やかな雰囲気の中、楽しく講座に参加してくださっていたことはわかっていました。
そして、終了後に参加者が送ってくれたアンケートを見てみると、その評価の高いこと!
私たちだけで独占するのはもったいないので、こちらでも紹介したいと思います。
暗唱講座 1年生(上)参加者の感想
Aさん
伊藤老师の発音チェックが想像以上に丁寧でわかりやすく非常に良かったです。
発音矯正講座かな!?と思うほどです。 最初は強い意気込みで何とか頑張ってたのですが後半は…。
quizletがどういうものなのか分からず放置していたので、復習が大変で後半は本当に地獄でした。
テストも普段の発表も同学们のようにスラスラ言えず恥ずかしかったです。
覚えていても緊張でぶっ飛び頭真っ白!!抑揚も感情もどこいった?でした…。
それでも優しく楽しい老师、同学们のお陰で柔らかい雰囲気のあるクラスだったので良かったです!!
自分の意思が弱すぎて後半はサボりましたが、時間が合えばまた参加したいと思います。みんなありがとう〜♬
Bさん
講座内容が今の自分に圧倒的に不足している部分で、かねてからぜひ学びたいと思っておりました。
また伊藤先生は私の勉強している好きなテキストの執筆者でぜひ教わりたかったのでまたとない機会でした。
この講座の課題を練習するにあたり、覚えなくてはと思いすぎると従来通り苦しくなるので、まずは読み方を良くしようと考えて工夫して音読を重ねています。
気づけば小学生時代に国語の音読や暗唱の宿題をする時にやっていたことに似ています。暗唱のプレッシャーはとても大きいけれど、練習は楽しくなりました。
また、同学の完成度の高さには毎回感動します。多忙な中で毎日練習を積んでおられる様子をうかがい、やはり練習量は大事だなと思いました。私もたくさん練習して同学のように発表できたらと願わずにはいられません。このクラスの末席にいられて有り難いです。
講座では全員の暗唱後、伊藤先生も暗唱してくださいます。しかも本当に楽しそうに暗唱なさるのです。先生の暗唱の音の響きが美しくて、答え合わせというよりご褒美のように感じます。先生の中国語の響きにほんの少しでも近づけますように! 僅かでも叶う可能性があるとしたら大量の反復練習が必須だと思います。
各種講座資料を揃え、練習できる環境やモチベーションを持てる講座づくりをしてくださった岡本先生、そして伊藤先生、同学の皆様、ありがとうございました。
Cさん
課題の発表は、発表後もクイズレットを使って課題として出題されるので、復習を通じてより課題文の意味を読み深める事が出来た。
一年生が学習する文章なので、文法はシンプルなのに、短文でこんなにも豊かに表現できる事に驚いた。
同時に語彙力を高めなければいけないと痛感した。 自信を持って講座に挑める日は一日もなかったが、伊藤先生の暖かい人柄が場を和ませ、楽しく参加する事ができた。
伊藤先生の発音チェックですが、的確でわかりやすかった。 チェックされる事は、普通であれば、少し緊張してしまうが、伊藤先生の発音チェックは楽しみで仕方がない。 他の方の発音チェックも確認させていただいている。
皆さんの真剣に取り組む様子に刺激を受けている。 この仲間で課題を最後までやり遂げたい。
Dさん
同学の皆さんの(母語話者でないとしても)生の発話をたくさん聴くことが、とても楽しく勉強になりました。
中文を話す機会が普段なく、発音は長年自己流だったため、ご指導が大変有難かったです。
他の方が暗唱している間、つい自分も暗唱してしまいますが、清聴しないのは失礼なのか、いやでも自分も清聴されるより暗唱されたほうが気楽か…と最後までちょっと悩みました。
講座を終えて、覚えづらい箇所はたくさんありましたが、特にやはり語順の感覚がつかみづらいと感じました(等花生结了果と看看结花生了没有の違いなど)。
ただ他の語学学習の経験上、こうした部分こそ「丸覚え」で感覚が醸成されると思うので、暗唱で少しずつでも身につけばと思っています。
かなり勉強しないと課題がクリアできないため、自分の生活の中で中文学習の立ち位置を再確認する必要を感じました。
Eさん
暗唱講座に参加して、生活が一変したと言ってもいいくらいインパクトがありました。
岡本先生、伊藤先生のご指導のおかげです。ありがとうございました。
大きな変化としては、例え育児や仕事で忙しくても、1日に一切中国語に触れないという日が無くなりました。
優しい先生と一緒に頑張る仲間がいる効果の大きさを感じました。
資料についても、殆ど忘れている文法の復習になりましたし、クイズレットのおかげで一度覚えただけでそのままにしてしまうのを防げました。
肝心の中国語能力については、暗唱している内容はニュースなどと比べると簡単なはずなのにリスニング力が上がったのか、ラジオや動画の速度を早めて聴くようになりました。
スピーキングが上達したのかは、中国人の友達がいないのでわかりません。(笑)来季もよろしくお願いします。
Fさん
丁寧な発音チェックと励ましで乗り切れました。皆さんも温かい雰囲気で楽しい時間でした。
Gさん
伊藤先生、同学も皆さんも温かい雰囲気で、参加しやすかった。思い切って参加してよかった。
コツコツできなかったので、来季はコツコツ取り組みたい。
岡本が思うこと
私は、暗唱講座は「システムはスパルタだが、講師はスパルタであってはならない」と思っています。
暗唱講座では、全員が一定の分量の文章を覚え、滑らかに言えるようにし、みんなの前で発表します。
その繰り返しによって、息をするように勉強を習慣づけ、努力を当たり前にできるようになる学習者になってほしいと思っています。
しかしそれは、慣れていない人にとってはかなり困難なプロセスです。覚えるだけでなく、皆の前で発表するのですから。
だからこそ、自分の時間とエネルギーを使って準備してきた参加者には、敬意をもたなければなりません。
もちろん、完成度が高いとはいえないときもあります。
でも、それはそれです。
良かった点を認め、そして、「もうちょっとこうした方がいい」と感じるところは率直に指摘します。
そして、勇気をもって発表してくれたことに最大限の敬意を示す。
イマイチな出来であることを自覚しながら発表できる人は、立派です。逃げることだってできるわけですから。
でも、それをせずに、今できる精一杯を出してくれているのです。それって素晴らしいことではありませんか?
だから、私はいつも、上手くできなくても「“すみません”と言ったり、申し訳なく思う必要はありません」と言っています。
上手にできなくて悔しい思いをするのは本人だけですし、たとえ文章が思い出せなくても制限時間がくればそれで終わりですので、他の人の時間をいたずらに奪うこともありません。
暗唱はあくまでも中国語学習を楽しむためのゲームなので、真剣に、かつ遊び心を忘れず取り組んでほしいなと思っています。
7月からの参加者募集
暗唱講座は7月から新学期が始まります。
まもなく参加を締め切りますので、ご関心のある方はぜひこちらからお申し込みください!