为 と 为了 はどう違う?

为 は対象、原因、目的を表す

“为”は行為の対象や原因、目的を表すことができます。

1.対象:人民服务。(人民に奉仕する)
→奉仕する対象は人民です。

2.原因:你通过考试高兴。(君が試験に受かって嬉しい)
→「君」が試験に受かったことが原因となって、嬉しい気持ちを抱いています。

3.目的:照顾父母,他从东京回到了家乡。(両親の面倒をみるため、彼は東京から地元に帰った)

为了 は目的のみを表す

一方で、“为了”は動作の目的を表すことしかできません。

つまり、上で挙げた「3.目的」の意味になる場合には、“为”と“为了”は入れ替えることができます。

例:为/为了保护人民的利益而献出自己的生命。(人々の利益を守るため、自分の命を差し出す)

为/为了教汉语,她来到了日本。(中国語を教えるために、彼女は日本に来た)

为/为了我们的友谊干杯!(わたしたちの友情に乾杯!)

入れ替えることができない例

希望能大家办点儿事。(*希望能为了大家办点儿事。)
(みんなに何かしてあげたい)
→“大家”は「何かする」という行為が向かう先、つまり対象なので、入れ替えられない。このとき、“为”は“给”や“替”などに入れ替えられる。

你感到高兴。(*我为了你感到高兴。)
(わたしは君のことで嬉しく思っている)
→“你”は「嬉しく思っている」原因であり、目的ではないので、入れ替えられない。

参考文献

施光亨 王绍新 主编《汉语教育学词典》商务印书馆,2014.

赵新 李英 主编《学汉语近义词词典》商务印书馆,2012.

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