同時通訳科に合格しました―【サイマル・アカデミー中国語通訳学習記5】

合格しました!

あっという間に月日は流れ、サイマル・アカデミー中国語コース本科Ⅱの期末試験がありました。

そして2週間後の今日、結果が発表され、4月からの同時通訳科への進級が認められました!

進級試験は年に1回しか行われませんので、「なんとか今期で合格を果たしたい」と思い、毎日勉強を続けてきました。半年で済むのと1年半かかるのとでは、大きく違います。

朝は始発電車に乗って出勤前にカフェで2時間勉強したり、ひたすら教材を訳したりと、苦しいながらも充実した日々でした。

前に書いたブログ記事で

「1学期(半年)で本科Ⅱを卒業して、同時通訳科に進級しよう」という覚悟が決まってきました。

と書いたとおり、なんとか同時通訳科に駒を進めることができたので、感無量です。

試験で心がけたこと

試験は中日⇔日中で双方向の通訳を行うというもので、決して長い時間ではありませんでしたが、大変に緊張しました。

とにかく、以下のことを忘れないよう、付箋に書いてモニターに貼って臨みました。

1.呼吸

呼吸が浅くなると思考が浅くなり、パフォーマンスが落ちます。焦っても、深い呼吸を忘れないよう心がけました。

2.集中と俯瞰

通訳をするうえで、集中は重要な要素ですが、目の前の一文、一単語だけにとらわれすぎると、全体の流れが把握できなくなり、結局何を言いたいのかがわからなくなります。

個々の文は丁寧に訳しつつ、全体の流れを見る目も持っておくことを心がけ、「木を見る目と森を見る目」、この2つを失わないようにしました。

これについてはまた改めて書いてみたいと思います。

3.絶対にあきらめない

上手くいかないからといってそこで降参してしまったら終わりです。そのような通訳は現場に立つ資格を奪われてしまいます。

とにかく、何があっても食らいついていく、とにかく何か言う、ということを胸に刻み込みました。

幸いにして、パニックに陥ることもなく、訳出を終えられました。

これからの課題と目標

発表の日は一人ずつ面談があり、合否の通知とともに、試験でのパフォーマンスについて改善点を教えていただきました。

わたしの場合は、中→日が弱く、日→中の方が出来がよかったようです。自身の実感としても、そうでした。

試験が終わってから「あ、あれはやってしまったな」という点がいくつか思い当たったので、落ちるとしたらそこを咎められてのことだろうと思っていました。致命的なものではなかったようで、胸を撫で下ろしました。

また、「中国語の語彙をもっと強化した方がいい。同じような語ばかりを使わない方がいい」というアドバイスもいただきました。これは読書をし、現場での経験を積み、少しずつ積み上げていくしかありません。

合格はいただいたものの、まだまだ課題は山積みで、勉強することは無限にありますが、頂いた機会を活かすべく、4月から新しいステージで努力を重ねていきます。

ご指導くださった先生方、一緒に勉強した同学、支えてくれた家族、本当にありがとうございました。

もちろん次の目標は、

1年間で同時通訳科卒業

です!