わたしが家賃を下げてもらった方法

更新料……? なんだそれ

住んでいる賃貸マンションの更新日が近づき、更新の申込書が自宅に届きました。

こちら(北関東)に引っ越してきてから驚いたのは「更新料」というシステム。わたしが住んでいた兵庫県ではあまり見なかったものなので、なぜ手数料を名目に家賃と同額のお金を払わなければならないのか、よくわかりません。

もちろん、契約書に書いてあるので逃れられないのですが、すっかりその存在を失念しておりました。

「言うだけならタダやし」の精神

また、当然のように同じ金額で家賃を払い続けることにささやかな抵抗を覚えました。建物や設備は当然ながら価値が減少していっているのに、家賃だけが同額のまま維持されるのは変なのではないか、と思いました。

「言うだけならタダやし」

という謎の関西人魂を発揮させて、ダメ元で管理会社を通じて大家さんに掛け合ってもらいました。とりあえず言ってみる、という「やってまえ精神」は、中国人から学んだものも多くあります。

ダメならダメで多少は恥ずかしい思いをしますが、それならそれで「一日一恥」のノルマを達成したと思えばいいのです。家賃が上がってしまうわけではありません。

でも、実は、ちょっとだけ「応じてもらえるかもしれない」という自信がありました。

以前に同じマンションで空室が出たときに、なんの気なく不動産のサイトを覗いてみたら、自分が入ったときよりも安い家賃が掲載されていたのです。よくあることだと思いますが、わたしはそれを覚えていました。

というわけで、管理会社の方に「自分が入居した後に家賃が下がっていましたので、同じ額にしてもらえるかどうか、大家さんに尋ねていただけますか?」と訊いてみました。

ダメならダメで仕方ありません。イヤなら出ていけばいいのです。「断られたら次を探そうかな?」と思いながら半日ほど待っていたら、電話がかかってきました。

管理会社さんからのお返事は、

「ご希望のお家賃なのですが、そのときは空室が多くなったので特別に家賃を下げていたということで、岡本さんの家賃が本来の金額なんです。

ただ、オーナーさんは『少し下げます』とおっしゃっていますんで、ご希望の金額ではないのですが、○○○円ではいかがでしょうか?」

というものでした。

あんまりここでゴネるのもイヤがられるので、その金額でお願いします、とお伝えして、契約を更新することにしました。

家賃に保険、固定費の見直しをサボらない

やはり入居した後でも空室が出たときには不動産のサイトをチェックしておくほうがよいかと思います。

これで年間で数万円の金額を浮かせることができます。そして、家財保険も入居時に加入したものを解約して、同じ補償内容で半額くらいのネット保険に切り替えました。

大家さんや管理会社からしてみれば面倒なことをしてくる客だとは思いますが、当たり前に払っているお金を見直すことは極めて大事だと考えています。

値下げに応じてくださった懐の深い大家さんに感謝しつつ、大切に部屋を使わせてもらおうと思っています。