「マシュマロ」というものをはじめました。匿名で質問を送ることができるサービスです。
アカウント名を明かさずに何か尋ねてみたい、という方は使ってみてください。
開始早々にご質問を頂きましたので、ご紹介します。
相談者さんの中国語レベルが今どのあたりにあるのかがわからないので、的はずれな回答になってしまっているかもしれませんが、ご容赦ください。
指導者がおらず、独習していることを想定して回答いたします。
録音は必須、できればモニタリングも
指導者からのフィードバックを受けず、ひとりで練習する場合、必ず録音するようにしましょう。
録音なしで5回練習するよりも、録音ありで1回読み、それを聴き返す(つまり時間としては2回分)方が効果が高いです(すみません、データがあるわけではありません。実感として)
また、レコーダーなどでヘッドホンを接続し、自分の声をモニタリングしながら録音することも有効です。録音していないときでもモニタリングだけは起動しておき、耳元で自分の声が聴こえる状態にしておくことが望ましいです。
わたしはやったことがありませんが、カラオケボックスなどでマイクを使って練習するのも、自分の声が聴きやすくなっていいかもしれません。
お手本音声には似せなくていい
語学のテキストの音声は、慣れていない人にとっては結構速く感じるものが多いです。
もちろん、母語話者にとってみればそれでも十分ゆっくりなのでしょうけれど、発音を習得しきれていない初〜中級向けのテキストであっても、一音一音を正確に把握するには速すぎるものが多いように感じます。
「ゆっくりバージョン」と「ふつうバージョン」の2通りの音声を収録してくれている教材もあります。英語の教材などではちょくちょく見かけますが、中国語でそういうものを見かけることはきわめて少なく、大部分の教材はそうではありません。
したがって、「何が良くないのか自分ではわからない」という段階で、お手本に似せようとするのは少し難しいというのが現実です。
お手本をいっそのこと無視するか、アプリなどで超スロー再生して「とにかくゆっくり、一文字一文字を正確に発音する」という練習に徹することをおすすめします。
“Wǒ men qù Běi jīng ”
くらいの感じです。
ATMなどの自動音声のようで、不自然ではあることは間違いありませんが、これを録音し、聴き返して分析することで、間違った音を定着させることは防ぐことができます。
「不自然だけど正確」から「自然で正確」へ
まとめると、このようになります。すべての過程で必ず録音をします(毎回でなくてもよい)。
①ゆっっっっくり読む練習をする
一文字ずつ切って、少しずつ読んでいきます。ゆっくりすぎるくらいでちょうどいいです。
小学生のときに「遅い方が勝ち競走」みたいなことをしたことがありませんか? あれに似たイメージで、「遅さの限界にチャレンジする」くらいOKです。
わたしの発音レッスンでも、慣れないうちは速く読まないように注意してもらっています。
②少しずつ速度を上げる
絶対に焦ってはいけません。
音楽のbpmで喩えるならば、30を32、34、36……という風に少しずつ、少しずつ、テンポを上げていくイメージです。
③可能ならお手本の真似をする
お手本の真似をするのは最後の最後です。正確性が第一。
①〜②の練習をしているときでも、飽きてきたらときどき普通の速度でやってみてもいいでしょう。十分に練習を重ねていれば、普通の速度でもなんとなく「できている」という手応えが感じられます。
でも、過信は禁物です。あくまでもベースの練習は「ゆっくり」です。
参考記事
練習の仕方については過去にもこのような記事を書きましたので、参考になるかもしれません。
相談者さんの学習がうまくいくことを願っています。
質問・相談受け付け中です
現在、南天中国語ラボではマシュマロでの匿名質問・相談にお答えしております。
https://marshmallow-qa.com/yuma_okamoto?utm_medium=url_text&utm_source=promotion
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それでは、またお会いしましょう!
↓参考までに、わたしが使っているモニタリング用ヘッドホンはこちらです。
ただ、値段も張るので、そこまで良いものを用意する必要はありません。iPhoneなどに付属しているものでも十分いけます。
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