【マシュマロへのお返事】ステージが変わってきているという予感

このようなマシュマロを頂きました。

「独学6年の中級者」とは、↓の質問を送ってくれた別の方のことです。

長文になりますのでTwitterではなくブログでお返事を書くことにしました。

まず、1回のレッスンが何分なのかを知りたいところですが、仮に1時間だとして、月に2.5回レッスンを受ける計算にすると、1年2ヶ月で35時間教わっていることになります。1回30分だったとしても17時間くらいは教わっていることになりますね。

中国語は最初に発音を固めてからその先の内容に進むことが、結局は近道になりますが、それにしても発音の練習期間がちょっと長過ぎるように感じます。発音だけを丁寧にやるとしても、せいぜい10時間くらいでしょう。

発音に限らず、言語の学習(あるいは他の分野でも)は、突き詰めようと思えば無限に突き詰めることができます。

母語である日本語であっても、落語家やNHKのアナウンサーのような話し方ができるようになるには相当の訓練が要ります。いわんや外国語をや、です。

無限に突き詰めることができるということは、無限に欠点を探し出すことができる、ということですので、教師がその気を出せば、いくらでも改善すべきポイントを見つけ出して指摘することができます。

(あなたの教わっている先生がそうしている、と言いたいわけではありません)

「直される」ということを理由に、発音レッスンにとどまっているのは、少々もったいないように感じます。

「リフティングが500回できるようになってから試合をさせる」というサッカーのコーチはいないでしょうし、「腕立て伏せが100回できるようになったらプールに入れてやる」という水泳のコーチもいません。

中国語の音を出すための基本的なルールを知って、不完全でも実際に音が出せるようになっているのであれば、他の勉強をしながらでも、発音は十分に直していくことができます。文法、単語、暗唱、作文など、やるべきことは他にいくらでもあります。

たとえば、今レッスンでやっている課題の文章を、誰か中国人に読んで聞かせてみせて、8割くらい伝わっていれば、もう発音だけの練習は十分でしょう。

ちょっと勇気を出して、音読を録音したものをSNSなどにアップして、他の人の意見を募ってみてもいいですね。

医療の世界では、今の担当医とは別の医師に見立てをしてもらう「セカンド・オピニオン」というものがありますが、あなたに必要なのはそれかもしれません。教師に限らず、別の人に自分の音を確認してもらって、自分がどの程度のところにいるのかを改めて確認してみてはどうでしょうか。

あるいは、あなたは今の状態がある意味で心地よいのかもしれません。もしかしたら、レッスンで先生に披露する以外に中国語を使う機会がないのかもしれません。

それでも、このままではいけないと思ってわたしにマシュマロをくださったのでしょう。

多分、その感覚は正しい。

どれだけ小学校で教わった先生が優秀で素晴らしいからといって、いつまでも小学校に通い続ける人はいません。優劣の問題ではなく、ステージごとに必要となる教師は異なります。小学校の先生より中学校の先生が偉いわけではありませんからね。

「ステージが変わってきている」という自分の直感に従って、行動を変えてみるときがきたのではないか、わたしはそう思います。