このようなマシュマロを頂きました。「中国語で会話したい!」けれども自信がない、という方からの相談です。
少し前に頂いたものなのですが、どう答えたらいいのか、迷っていました。
わたしも別に自信などないからです。15年以上勉強していてもです。
日本人ならではの謙虚さ、あるいは卑屈さかもしれませんが、あと50年くらいチビチビと勉強を続けて、ヨボヨボのじいさんになってようやく「最近、やっと自信というものがついてきました。ふぉっふぉっふぉ」などと言うことになるのではないかと危惧しています。
自信をつけるためのアドバイスをする自信がありません。
なので、自分はどう考えるようにしているか、ということをお話します。そんなに難しい方法ではありません。
この動画を時々観る、というものです。
宇宙のサイズを視覚的にわかりやすく紹介してくれる動画です。
わたしは、時々こういう「宇宙ヤバイ」系の動画なり本なりを、無性に観たり読んだりしたくなります。自分が大切にしているものを、一時的に突き放して見られるようになるからです。
中国語がどうとか、言語がどうとか、生きていること自体をまとめて価値観を吹き飛ばす威力があるので、あまり深入りは禁物です。観終わったら、ちゃんと日常に戻ってきましょう。(戻ってこられなくなった人が天文学者とか哲学者になるのでしょう)
宇宙ヤバイ系の動画は、スケールの巨大さで自分の感覚を麻痺させる方法です。
もうひとつは、仏教の「九相図」を見ることです。見てて気分のいいものではないので、ウィキペディアのリンクだけ貼っておきます。
九相図(くそうず、九想図)とは、屋外にうち捨てられた死体が朽ちていく経過を九段階にわけて描いた仏教絵画である。
Wikipedia 「九相図」
要するに「どうせ死ぬ」というやつです。メメント・モリです。いろんな人が説いています。誰でも知っていることですが、すぐに忘れます。
宇宙の果てから自分を眺め、死体になって朽ち果てた自分を想像して今の自分を眺める、ということを時々やっていると、「自信」というものがそれほど重要ではないことが少しずつ感じられてくると思います。
「自信をつける」という方向で努力するよりも、「『自信が大事だ』という考え」を消去する方向で努力される方が、ラクで時間がかからない方法だと、わたしは思います。
繰り返しますが、やりすぎると「努力そのものが無意味だ」という考えに陥りかねないので、ほどほどにしておくのが大事です。
最後になりましたが、後はこの記事で紹介しているように、日々小さな恥をかく練習をしておくこともおすすめです。
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