真面目が怖い

わたしと直接付き合いのある方ならご存知だと思いますが、わたしは結構いらんことを言います。特に、気を許した人の前ではかなり調子に乗ります。

そしてもちろん、あちこちで顰蹙を買います。

たぶん、わたしのそういうところが苦手な人というのは多いと思う。

関西の言葉で、いわゆる「イチビリ」というやつです。(『大阪ことば事典(牧村史陽 編・講談社学術文庫)』よると、「ふざけまわる人」という意味です)

小学生のときなどは余計なことを言ったり、やったりして、本当によく母親や先生に叱られました(男の子なんてみんなそうかもしれませんが)。

叱られて大泣きしながら「なんで自分はいらんことをしてしまうのか」と自分を呪いました。叱られたくなければ、いらんことをしなければいいのですが。

学生のときも、そんな調子で授業中に茶々を入れたりしていると、先生に(今でも付き合いのあるとても素晴らしい人)「岡本さんのそういうところが心配です」と言われて、ショックでした。その先生の前では多少控えるようになりました(他の人の前でも控えろ!)。

2022年1月現在で、一番の被害者は職場の院長でしょう。ことあるごとに不真面目発言をするわたしを、笑顔で受け流してくれます。内心でどう思っているのかは考えないようにしています。

家族と一緒に買い物に行ったときはショッピングモールなどで変な行動をとったりします。変な歩き方をしたりして、苦笑いをされます。

それでも、勉強などはそれなりに熱心に取り組んでいる方だと思います。自分のブログを読んでみても、ずいぶん肩肘張って頑張っているように感じます。自分で言うのもなんだけど。

ただ、大体、これまでの来し方を振り返ってみると、真面目に本気で取り組んでいるときはあまり上手くいかない結果に終わることが多いです。人間関係なども。

遊び心というか、遊び半分というか、そういう心持ちで臨めたものはなんとなく上手くいってきた気がします。まあ、それだけ余裕があれば上手くいくということでしょうが。

大学生のとき、中国に一学期間だけ留学しました。先生にも発破をかけられて、「短い間でめちゃくちゃ中国語を上達させなければ」と気負った挙げ句、うつ病寸前までいってしまいました。

当時はそうとわからなかったのですが、時々泣いていたし、表情も険しかった。現地で会った日本の人に「なんか怖い」と言われていました。心が荒れていた時期でした。

そんなの、一学期間だけでどうにかなるものでもないのにね。

今も毎日ブログを書いたりしています。誰に頼まれたわけでもないのに何か急き立てられるような気持ちになることがあって、本当は文章を書くというのは楽しいことなのに、「本気になる」というのはちょっと恐ろしいことだなと感じています。

これは、自分に言い聞かせている言葉でもあります。

真面目にやりすぎて心を壊すことと、真面目にやって失敗して、自分の能力不足が突きつけられることが怖いのだと思います。

なぜか今日は、自分がふざける言い訳みたいなものを書きたくなってこんな文章を書いてしまいました。