オリジナル勉強法―「学びの思い出しノート(仮)」の効用

「学びの思い出しノート(仮)」というものを思いついて、先日から書き始めました。

Campusなどの普通のノートを一冊用意して、一日の終りに、その日に本で読んだり人から聞いたり、自分で会得して学んだこと、進歩したことを思い出して書く、というものです。

だいたいこんな感じでゆるくやっています。

「学びの思い出しノート(仮)」のルール

1.一日の最後に書く

ノートは、一日の最後、もう後は寝るだけ、というタイミングで書きます。

上に書いたように、その日に本で読んだり人から聞いたりして学んだことを思い出して書きます。ジャンルは問わず、思い出すままにガーッと書いていきます。

2.メモは見ずに書く

ここが一番大事なところです。

この思い出しノートを書くときには、自分の記憶だけを頼りにして書きます。

一度試してみればわかると思いますが、本で読んだり動画で見たり、人から聞いたりして、そのときには「ほほー!これは大事なことだ」と感動していたことでも、いざ一日の終りに書き出してみようとすると、ほとんど覚えていません。

よく「◯◯になるための5つの方法」とか「△△な人がやりがちな7つのこと」といったネットの記事がありますが、あれをサラサラっと読んで、得した気分になって、果たしてどれだけ覚えていられますか?

記事を読んだその日の夜にその5つだか7つだかのことを思い出そうとしても、まず全部は思い出せません。せいぜい1つか2つでしょう(わたしの記憶力が悪いだけ、ともいえますが)。

学ぶつもりでやっていることでも、どれだけ記憶から抜け落ちているか、それを自覚できるのが、メモを見ずに記憶だけで書き出すことの利点です。

「メモを見ない」というのは、記憶のトレーニングも兼ねているので、「夜に書くときには記憶だけを頼りにしなければならない」という覚悟で学ぶわけです。

ノートを書いていると、すぐには思い出せなくても、思い出せることから書いているうちに「そういえばこんなこともあった」と、芋づる式に思い出してくることがあります。脳がビンビンに動きはじめていることを感じます(知らんけど)。

メモを参照しながらまとめると、どうしても書く分量が増えます。疲れている就寝前にそんなことはできません。記憶だけを頼りに書くことには、書く負担を減らすという意味もあります。負担が大きいものは、絶対に続きませんので。

3.分量は問わない

とくにノルマは設けず、覚えているだけ書き出します。

1行とか、5文字だけ、とかでもかまいません。

どんな人にでも、その日に1行書く分くらいの学びはあるはずです。

4.過去のページをパラパラ見る

その日の分を書き終えたら、前に書いたものもパラパラっと見てみます。

そのときには覚えていたはずでも、かなりのことを忘れてしまっていることに気がつくでしょう。それでも、見返しているのだから記憶には蘇ってくるはずです。

で、効用は? ――そんなものは知らん

わたしも1週間ほど前から単なる思いつきでやっているだけなので、何の効果があるかはわかりません。

期待しているのは、本や動画で学ぶときに、自分の脳ができるだけ記憶にとどめようとしてくれるようになるのではないか、ということです。

ググればなんでも出てくる(ようにみえる)社会になってきましたが、わたしは、学んだことを頭に入れておくことの効用を信じている者です。頭に蓄積した知識、経験がないと、ググることすら満足にできません。

しばらくやってみて、またこの場で経過を紹介しようと思います。

(途中で飽きるかもしれませんが)