2021年12月は「自分の『ほしいもの』を一切買わないようにしてみようか」と考えました。(生活必需品を除く)
12月にいろいろやってみた「縛りプレイ」の一環です。
1か月間、書籍の購入を停止した
「ミニマリストになりたいんや!」というわけではありません(憧れはありますが)。
そもそも自分はそこまで買い物をしまくるほうではありませんが、本については、ついつい購入してしまうのです。
大学生の頃から、本は意識的に買うようにしていて、かつては「本屋に立ち寄ったら、かならず何か1冊買う」というルールを自分に課していました。
そんなわけで、毎月の書籍の購入量はそこそこ多く、部屋の中も大変なことになっているわけです。自宅には自分の書斎以外にひとつ本を置くための部屋があって、エアコンもない部屋に書棚がそびえ立ち、床にも本が置かれています。歩きにくいことこの上ない。人が来るときにはその部屋の扉は固く閉ざして、見られないようにしています。
この記事を読んだ人に、
「うわぁ、岡本氏は読書家でやんすねぇ!」
などと言ってほしくてこんなことを書いているのではなくて(昔はそういう欲望があったことは認めますが)、「もう置くところもなくなってきたし、ここらでもう新しく買うのはやめて、いまある本に向き合おうよ」と考えたのです。
「今現在所有していて、全然手を付けていない本を読んでいけば、いいんじゃない?」ということです。
もちろん、今まで散々、読みもしない本を買ってきて、読書の裾野を広げておいたからこそ、今こうして中国語やら鍼やらを仕事にしてご飯が食べられている、という自覚もあるので、これを永遠に続けることはないでしょう。でも、買わない生活はこれで結構快適でした。
ショッピングサイトを見ない、ほしいものリストを消す
買い物をしないと決めてから変わったことは、Amazonやら楽天やらのショッピングサイトやフリマアプリを頻繁に覗かなくなったこと、でしょうか。
わたしの場合、欲望の対象は主に書籍になりますが、SNSで出版社をいくつもフォローしていることもあって、おもしろそうな新刊にはつい手を出してしまいます。ほかにも、狙っていた本がフリマで出品されるとすかさずゲットしに行っていました。
いつか余裕が出たら手に入れようと思っていた「お気に入り」や「ほしいものリスト」に放り込んでいた商品の数々もまとめて削除してしまいました。
「今月は生活必需品以外買わない」と決めておけば、わざわざ誘惑の多い場所を覗く必要がありません(それでもたまに覗いたりしてましたが)。ショッピングやフリマのアプリもあまり開かなくなりました。
経済的希死念慮
できるだけ買い物をしないという生活をしてみて感じたのは、「そのモノが欲しくてお金を使っているのか、ただお金を使いたくて使っているのか、よくわからん」ということです。
お金はあるに越したことはないのに、なぜか手放したいという欲求がある。不思議な心象風景です。
わたしはそんなに倹約家ではないからこそこんな記事を書いているわけですが、ネットショップなどを眺めていると、そのモノを強烈に欲しているというよりは、「どこかでお金を使ってしまいたい」という欲求が心の中にあることを感じます。「お金の死に場所を探して彷徨している」という感じでしょうか。
そういった「経済的タナトス」とでもいうべき妖怪の存在を自覚せずに、それを大きく育ててしまった人が、お金のことで困ってしまうのかもしれません。
世界経済が成長するのはこの妖怪のおかげなのですが、わたしはこの1か月間、自分の心の底に巣食う妖怪の姿をじっくり眺めて、餌をやらないようにしてみたのでした。
もしかしたら1月は反動で余計なものも買ってしまいそうですが、お正月セールなどにはあまり目を向けないように、粛々と積ん読の山を掘り進んでいこうと思っている年の瀬なのでした。
ゲーム欲の萌芽
わたしはゲームは高校生のとき以来ほとんどやらなくなったのですが、リングフィットアドベンチャーのためにNintendo Switch を買ってしまってから、何かほかのゲームをやりたくてうずうずしはじめています。
なので、年末年始のゲームのセールは本当に目の毒。ドラクエ11Sを買ってしまいそうで怖いです。やるべきことはいくらでもあるというのに。
ちなみに4月にSwitch向けに発売される『十三機兵防衛圏』というゲーム、何やらものすごい作品らしいので、これは必ずプレイするつもりでウォーミングアップをしています(リングフィットで)。
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